2009年9月12日土曜日

なぜ「比例」か・なぜ「絶対得票率」か



このブログのテーマは、幸福実現党の得票および幸福の科学信者の地理的分布です。
ではなぜ、小選挙区の得票ではなく「比例」、得票率ではなく「絶対得票率」に注目するのか。

※そんなの当たり前でしょ、と思われる方は、以下の長文を読まれる必要はありません。

・なぜ「比例」か
興味があるのは、幸福実現党のコアな支持者数、ひいては幸福の科学信者数の地理的分布です。
小選挙区では、選挙区ごとに様々なノイズがのってきます。
立候補者の属性(俗にいう「タマの良し悪し」)、対立候補とのバランス、投票先選択肢の数、対立図式
これらが各選挙区で全て異なってきてしまいます。

一方、比例では小選挙区で現れるこのようなノイズがかなり低減されます。
もちろん、比例票においても、コアな幸福実現党支持者・幸福の科学信者ではないノイズが存在します。
比例ブロックごとに投票先選択肢の数は違いますし、小選挙区の結果と相互作用することもあるでしょう。

しかし、小選挙区に比べれば、比例のほうが不確実な要素が減りノイズが小さくなるのは明らかでしょう。
(幸福実現党得票数と、コアな幸福実現党支持者数・幸福の科学信者数の違いの詳細については、項を改めて後日書きます。)


・なぜ「絶対得票率」か
今選挙における幸福実現党の得票について、すでにウェブ上でも多くの言及が見られます。
そのほとんどが(全てをチェックしたわけではないですが)、「絶対得票率」ではなく「得票率」をとりあげています。

もう一度おさらいしておきますが、
「得票率」=得票数÷得票総数(得票総数は、有効票数のことだと考えて構いません)
「絶対得票率」=得票数÷有権者数

さて、多くのウェブ上での言及が「得票率」に注目していたのは、選挙結果に対する興味の表れとしては自然なことです。
「得票率」が当選・落選を決め、供託金没収ラインや法定政党要件に関わってくるからです。

しかし、このブログの主たる興味はコアな幸福実現党支持者数・幸福の科学信者数の地理的分布です。
各地域の幸福実現党支持者の割合の多寡が知りたい場合、母数は有権者をとるべきです。
規模が違うので単純な比較はできませんが、同じく宗教政党である公明党の国政比例絶対得票率は非常に安定しています。
投票率の上下につれて得票率は上下しますが、絶対得票率は投票率にほとんど影響されていません。
どんなに低投票率になっても必ず投票に行くコアな支持者で得票数の大部分が構成され、それ以外の人は投票先として忌避しがちなためだと考えられます。
(追記:ここで言う公明党の「コアな支持者」には、創価学会員だけでなく、いわゆる「F票」も含まれます。)

幸福実現党の得票も、「郵政風」だとか「政権交代風」などの浮動票とは無関係な、コアな票で構成されているでしょう。
各地域の幸福実現党支持者・幸福科学信者濃度の指標としては、「得票率」ではなく「絶対得票率」のほうが適しています。
(本当は細かい議論がたくさん残っているのですが、これも項を改めて後日書くことにします。)

0 件のコメント:

コメントを投稿